04・人物塗り、影付け
人物の色をつけていきます。
まず、黒のベタ塗りで濃い影を作ります。
夕方なので影が濃く伸びているためです。
あと個人的に黒ベタが好きです。
黒ベタの影は、もっとも影の濃いところに入れます。
暗くなっているところや、画面奥にくぼんでいる所です。
ほかにも、物が重なって下のものに掛かるような影も黒で描きます。つまり濃いということですね。
顔そのものには黒ベタを入れていません。
実際には黒ベタの影が掛かっていてもおかしくはないのですが、アニメ調の絵であるために、顔の見栄えをよくすることを優先しました。
ここから実際の色を入れていきます。
線画を塗りつぶさないように色を入れます。黒ベタの上にも色が入らないようにします。
色鉛筆は鉛筆の線を滲ませてしまうので、重ならないように塗る方が綺麗です。
また、私はマットな塗りが好きなので、色鉛筆のタッチは斜めの斜線を同じ方向に入れ続けています。
タッチをそろえると均一な画面を作ることが出来ます。
逆にわざと色々なタッチを使うことで物の形を浮き上がらせる方法もあるのですが、私の好みとアニメ調であるということから今回は行いません。
色が入りました。
サングラスですが、ここに映りこむ色とは周囲の景色の影が映りこんだものなので、周囲にあるであろう建物などを表す濃い赤と、空を表す薄い赤に分かれています。
ここから影付けに移ります。
3H鉛筆で影の形を描き出します。
斜線のタッチが出るように、3H鉛筆で線を掘り込むように影を描き込みます。
固い鉛筆の斜線なので、下の色が反映されて少し固めの影になります。
固い鉛筆であることを利用してタッチを描き込む技法です。
この要領で影を描き込んでいきます。
影が入りました。
影の入れ方は背景の時と同じです。
光源を意識して影の出来る方向を把握して描き込みます。
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